角藤版 pTeX で基本フォントの埋め込み PDF を作る
Windows XP で角藤版 pTex (kakuto3) を使っているが、dvipfmx を使って基本フォントの埋め込み PDF を作ろうとしてハマった時のメモ。
dvipdfm と dvipdfmx の違い
単純に mx が拡張版と考えていい。設定ファイルがそれぞれ下記にある。
Ghostscript の設定
- C:\gs\gs8.63\lib\gs_pdfwr.ps
/.standardfonts [ % /Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique % /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique % /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic % /Symbol /ZapfDingbats ] readonly def
基本フォントは埋め込まない指定になっているらしいので % でコメントアウトする。
dvipdfmx の設定
検索した範囲では、dvipdfmx.cfg 内の設定で /NeverEmbed の部分を空にする方法が紹介されていたが私の環境では最初からその指定がなかった。調べてみると、
%% %% Font map files %% f psbase14.map %f dlbase14.map %f embase14.map %f kbbase14.map %f pdfmomegaj.map
とデフォルトで psbase14.map (埋め込みなし)が指定されていた(map ファイルは C:\tex\share\texmf\fonts\map\dvipdfm\base 等にある)。そこで dlbase14.map を使うように、
dvipdfmx -f dlbase14.map dvifile.dvi
としたら一応フォントが埋め込まれた PDF を作成することができた。(他の map ファイルではエラーになったのだが map ファイルの書式の意味をちゃんとまだ理解していない)